庭には柿の大木が三本もあるのだがもう古木のうえに手入れもあまりしてないから(一応剪定だけは毎年夫がしている)成らない。特に今年は外れ年で三本を合わせても数えるほどだ。その数少ないのに鴉が狙って毎日のようにくるから今日は脚立を出して色づきだしたのを採った。案の定、半分つついてあるのがいくつかある。まだ早いと思っても鴉は目ざとい。こちらよりよほど食べごろを熟知している。そう言えば畑の落花生も鴉がほじりだしたから掘り上げたら正解であった。鴉に教えてもらう。素人百姓はこんなものである。

 柿を買うなどという情けないことにはならずどうにか自家産で味わえたが、昔は縁側にずらりと並べたのを買い付けの人が来たという話を知るだけにちょっと寂しい。

 田舎でも落葉を嫌って庭の柿の木は切ってしまった家が多いが、まあ、真夏の日よけには効果的だと思っている。その代わりこれから当分の間毎日落葉掃きが大変だ。

 

 

 

 

     父の柿かつてはもつと甘かりし

 

 

 

 

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