花茗荷

『ハレルヤ』 保坂 和志著

 短編四編を収録。表題作の「ハレルヤ」と「こことよそ」を読了して後は投げ出す。ともかく私には合わない。愛猫の花ちゃんについて書かれた「ハレルヤ」はともかく「こことよそ」は閉口した。保坂節とも言うようだが冗長な長い一文が全く頭に入ってこない。こちらのリズムに合わないのである。主語に対応する述語がなかなか出てこない。助詞の使い方も普通ではない。一文を何度も読み返さないと意味がとれない。川端康成文学賞受賞作品である。因みにこの文学賞は年度のもっとも洗練された短編に与えられるものらしい。だからこちらの頭が追いつかないのだとがっくりする。ネットで他の人の読後感を見てみる。随分感動したという人が二人いる。ちっともわからなかったという人が一人でちょっと共感する。最近小説を読むことが多かったがやっぱり合わないなあと思ったりする。

 

 よくわからない本を放り出して編み物に熱中する。袖刳の減目もうまくいって悦に入り、デーブルに広げてみてがっくり。一段模様を間違えている。どう思っても誤魔化しようもなく解くしかない。結局三分の一ほど解く。三日分くらいが徒労か。

 台風接近中にもかかわらず爽やかな一日だったが疲れた一日でもあった。

 

 

 

 

     父想う老いの節々花茗荷

 

 

 

 

ハレルヤ

ハレルヤ

 

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 いっぱい採れて昨夜食べた残りです。甘酢漬けもしあきたので昨日は千切りにして豚肉巻きにしてみました。