秋夕焼

 半年ぶりに自分で運転をして予約本を受け取りに図書館に行く。少し緊張するが四十年以上も運転していたのだから身体が覚えている。本は保坂和志氏の『ハレルヤ』。この人の本はうちにも何冊かあるとTはいうのだが読んだことはない。新聞書評で猫の話だというのに惹かれて読むことにする。新刊コーナーで赤坂憲雄さんと三浦佑之さんの『列島語り』という対談集も見つける。県図書館からも山田稔さんを借りており、自分の能力も勘定にいれず欲張りなことだ。

 敬老の日からスクワットやラジオ体操を始めた。去年の今頃から比べたらずっと体調はいいのだが経過観察中でもありまだ本調子とはいかぬ。体重がやっと一キロ戻った。

 一昨日昔の同僚先輩から電話があった。なんでもデイケアの施設見学をしてきたという話で「まあ、あちこち痛いのは歳やからしょうがないよ。私は口だけが元気やて」とやや滑舌の怪しい話しっぷりで豪快に笑われた。悟っておられるというべきか。かってはなかなか厳しい教師であった。

 

 

 

 

     補助輪を母の呼ぶ声秋夕焼

 

 

 

 

 

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