菖蒲

『枕詞はサッちゃん』 内藤 啓子著

 雨間をぬって図書館へ行く。今日も軽い本ばかりを借りてくる。『枕詞はサッちゃん』は昨日の新聞で第66回エッセストクラブ賞を受賞と報道されていた作品。

 「サッちゃんはね サチコって いうんだ ほんとはね」の作詞家阪田寛夫氏の娘さんによる思い出話。

 阪田さんの歌はいくつか知ってはいてもご本人についてはなにも知らない。ただ庄野潤三さんの話にはよくでてきたから庄野さんとは親しいことは知っていた。庄野さんは阪田さんの娘さん大浦みずきさんの宝塚の舞台を見るのが恒例の行事だったようでその話をよく書いておられた。そういえば、その大浦みずきさんもすでに鬼籍に入られたということをこの本で改めて思い出した。

 本の内容としては副題に「阪田さんの人生」とあるだけに交友関係家族関係などが中心で本人に関心ある人なら面白いかもしれない。

 

 

 抗癌治療も一段落したのだが副作用は簡単に一段落といかず、なかなか手ごわい。明日から六月。もう少し身体が楽になったらと、あれこれやりたいことを書き出している。

 

 

 

 

     みちのくの厚き茅葺き菖蒲挿す

 

 

 

 

枕詞はサッちゃん: 照れやな詩人、父・阪田寛夫の人生

枕詞はサッちゃん: 照れやな詩人、父・阪田寛夫の人生

 

 

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