紋黃蝶

 帰宅して一番に感じたのは我が家の緑。田舎の古家と畑つづきの庭だから緑だけは豊かだ。留守の間、H殿もせっせと世話をしてくれていたようだが、気になることもいくつかあり、よたよたと庭に出る。生来の貧乏性でのんびりということが出来ないたちもある。去年体調不良のせいで世話を怠けただけ植物も敏感だ。例年よりぐんと花芽を減らしたのは君子蘭・シンピジューム。アッツザクラも芽生えが少ない。中にはすっかり絶やしてしまった鷺草やシロバナホトトギスも。がっかりしながら見まわっていたうちでひと鉢だけ例年より元気な鉢を見つける。多分置き場所がよかったのだろう。十年ほど前、句友のKさんに頂いたものだが、残念ながら名前を失念してしまった。下記の写真の植物である。白い小さいスズランのような花を付けている。

 

 

 

 

     のんびりとできぬ質なり紋黄蝶

 

 

 

 

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