屠蘇

 娘一家が来訪して恒例の新年会。今年はこちらの体調を気遣って宿泊はせずに昼食会だけ。それでも乾杯をしておしゃべりをして新年らしい一日となる。

 歩いて初詣に出かけるというみんなを送り出し、留守番をしながらテレビをみる。以前読んだつばたさん夫妻のドキュメンタリー番組「人生フルーツ」が再放送されていた。落葉を拾い、畑に鋤きこみ、作物を収穫し、ものを手作りし、こつこつと繰り返されていく丁寧な暮らしぶり。カメラは修一さんの死も追い、独りになった英子さんのその後で終わる。もう90歳に近い英子さんだが「これからどう生きられますか」という希林さんの問いかけに、「これからも、人のためにも自分のためにも(修一さんとやってきたような暮らしぶりを)こつこつと繰り返していくしかないの」と答えられたのが心に残った。

 

 

 

 

     屠蘇を酌むしみじみ夫の長寿眉

 

 

 

 

 

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                 H殿の今年の作品