星祭

 二十四節気小暑」。いよいよ暑くなる頃の謂か。
 今日は「七夕」。新暦と旧暦と月遅れとあるが、最近は新暦の行事にすることが多いようだ。毎年、梅雨の最中で星空は思うべくもないが当地は今夜は晴れそう。最も、灯りがきつくて星空は見られないが。子どもの頃「天の川」を見た記憶はあるが、あれはまぼろしだったのかしらん。
 子どもの頃の「七夕」は、もちろん月遅れでお盆前の行事だった。村なかに竹藪は普通にあったから、一本いただいて笹飾りをした。里芋の葉の露を集めて墨を擦り願いごとを書く。こうすると習字が上達するという。近所の駄菓子屋で買った短冊の模様、器用な母のつるし飾りなどを思い出す。一夜明ければ笹飾りを川に流したのだが、あれは厄払いの意味もあったのだろうか。今なら環境悪化で叱られてしまう。
 俳句ではむろん旧暦の行事で季語も秋の部。今年は八月二十八日。空の澄んでくる頃である。

 昨夜、「月下美人」初咲き。去年も書いたがこの花は同じ日に何花が同時に咲く。昨夜は三花が咲いた。十三夜の澄んだ月夜で、まさに「月下美人」。




     星祭手を添へて書く願いごと