「茨木のり子の献立帖」・「茨木のり子の家」
この二冊ですっかり彼女の私生活に詳しくなってしまった。二冊とも写真集と短文である。前者には家庭人として家計のやりくりや料理に勤しむ彼女の献立表と日記。頻繁に表れるYという同伴者のことも含めて、若き日の活き活きした楽しげな家庭生活が伺われる。ここにはあの毅然たる近寄りがたいような「茨木のり子」は存在しない。それよりもなかなかの料理上手でいつもYを想う一人の女性の姿。後者は亡くなるまで暮らし続けた家の詳細。文人らしい落ち着いた雰囲気の室内である。彼女が前もって用意したと思われる「お別れのことば」の草稿も載る。そこにはやはり最期もしっかりと己の意思で締めくくろうとする毅然たる「茨木のり子」の姿がある。
昨日、こちらは今年一番の暑さ。34・5度。蒸し暑く気温以上に過ごしにくかった。久しぶりの雨間だからHと畑の草取りを短時間頑張ったのだが、後がいけなかった。このところ誤作動を繰り返していたリビングのエアコンがとうとう駄目になった。夜はどうにか念力で動かしたが間の悪いことである。新しいのの取り付けは明後日。
東京都議選、他人事ながら溜飲が下がる。
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