春の昼

「ひとり暮らし」 谷川 俊太郎著
 ちょっと体調を崩して医者通い。待合室で読むのには軽いものをとTの本棚から持ちだした一冊。計算すると谷川さんがこちらの年齢ぐらいの時の本で、ちょっと前のもの。この頃エッセイなどを読むと、つい執筆中の筆者の年齢を確かめてしまう習慣。やはり自分の老いが気になっているのです。二年分くらいの日録があるのだが、あちこち外国に出かけられたり車で一日四百キロを走ったりとまだまだお元気。それに比べてこっちは萎えてるなあと反省。おやっと思ったのは句会に出かけられるくだり。「余白句会」というので個性的な人たちの集まりなのだが、なんと師匠が小沢信男さん。面白い句を詠まれるようなのでまとめて読んでみたい気がする。

 やっと牡丹が咲き始めた。去年と同じ画なのだが明日は雨になるというので撮ってみた。決まって、折角咲いたのに雨なのだ。掲載句、みの虫もこの頃全く見かけなくなった虫のひとつ。昔子ども達と裸にしたみの虫を色紙を切り刻んだ中に放って、色紙のみの虫を作ったことがあった。教室のあちこちに逃げたしたのがチラチラしていたことも。





     みの虫にはなし聞かれて春の昼  宇佐美 魚目




ひとり暮らし (新潮文庫)

ひとり暮らし (新潮文庫)