三月三日は五節句のひとつ「桃の節句」。今のように内裏雛の段飾りをするようになったのは江戸時代かららしい。我が家も娘がいたので、たいしたものではないが雛飾りが毎年の行事だった頃もある。仕事を持っていた若い頃は出し入れが大変で、当の娘より息子がせっせと手伝ってくれたことを思い出す。
 
 月曜日の新聞で歌人荻原裕幸氏が歌人俳人のスタイルについて少し触れられている。つまり歌人俳人の要件について「かつてはよほど知られた人でないかぎり、無所属だとかんぜんな素人扱いをされたし、作品集の有無が経歴の評価を大きく左右していた。」が近頃は「フリーランスな活動を容認する傾向が生じつつある。」という内容だ。(朝日新聞 1日の地方版)
個人的なことだが、俳句を始めてからもう二十年以上になり所属する結社も三回も変わった。その結果今は全くの無所属。転々としたのは納得できる師との出会いがなかったということ、結社という家元制度のようなヒエラルキーに嫌気が差したということ、煩悩に振り回されて一喜一憂する句作りから自由になりたいと思ったことなどいくつかある。俳句は「座の文学」であるから一人で作っているだけでは自己満足で終わるというが、しかし今はこうしてブログに書いて何人かの方によんで頂けるだけのはとても有り難い。月並というご批判も含めていろいろ言っていただけるともっと有り難い。





     古雛の老いぬ顔ばせ悲しかり