二十四節気の一つ、「雨水」降る雪が雨に変わり氷雪が溶け始める頃という。暦通り昨日は各地で春一番が吹き気温もかなり上昇したようだが、この辺りだけはお恵みから外れたらしい。終日小雨が降り気温もひと桁止まり。暖かくなるとの予報が外れてがっかりした。何でも濃尾平野春一番が吹きにくいところで、冷たい大気が居座ったままだったとのこと。紀伊山地が南風をストップさせるらしい。道理で「東海地方に春一番が」とは聞いた覚えがない。寒いので終日閉じこもって縫い物をしていたのだが、閉じこもっていた訳はそれだけではない。
 今日で三日になるのだがヒヨドリの狼藉がすざましい。まだ残っていたみかんに目をつけたのだ。十分食べたし人にも貰ってもらったしH殿のボランティアでの売り物にもなったしと、後はヒヨドリにおすそ分けするつもりではいたのだが、それが半端でない数の襲来。五十羽以上もいるだろうか。喜びの声なのか仲間を呼ぶのかキーキーと騒がしいことこの上なし。昨日なぞは調子に乗って畑の野菜まで啄み、これからのキャベツやそら豆までひどいものにしてしまった。今朝も日の出と共に騒がしいのでうんざりする。襲撃はしてこないが、ヒッチコックの「鳥」を思い出す。撮ってやろうと思うのだが、一斉に飛び立ち様子を見てすぐに戻ってくる。すっかりなめられている。





     梅と書きいよよ始まる花日記





気配に一斉に逃げる鳥。一分もしない間に帰ってくる。