「忘れられる過去」 荒川 洋治著
わかりやすい言葉でじゅんじゅんと語りかけるように諭すように書く人。まねをしたいようなスタイル。思わぬことを調べたり比較したり。例えば「注解」や「索引」が本ごとでどう違うか、「検印」が何時頃まであったか、相づちの表現の違いなどもある。「文学者の生年・没年・出身地一覧表」を自作されたというのだからきちんとしないと気の済まない人なのだろう。本については読んでみたくなる紹介の仕方。いくつかメモしたから読んでみようと思う。詩人なのでもちろん詩についての話も多い。一部が紹介されていた粒来哲蔵の詩「manta」の全文が知りたくて検索をしたら、同じようなことを訊ねている人がいるのにびっくり。レファレンス共同データベースというところで(こんなのがあるのですね)福井県立図書館が掲載詩集を紹介していた。が、詩の全文はわからずじまい。
Tはこの頃「詩」もよく読むというが、当方は俳句以外はすっかりご無沙汰。これをきっかけに詩も読みたい。
寒いのでお鍋ばかりしている。一応一週間同じお鍋にならないように工夫をしているつもりだが、中身はよく似ている。温かくて美味しいというからまあいいかというところ。
恵那山の雪嶺となり近づける
- 作者: 荒川洋治
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/12/07
- メディア: 文庫
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