四温

 「三寒四温」というのは、冬に三日暖かい日が続くと四日寒い日となるということを言った気象上の言葉。シベリア気団の張り出しがおおよそ七日周期ということで言われてきたようだがもともと大陸での言葉らしく、なかなか日本の状況には当てはまらない。日本では春になって移動性高気圧が列島を抜けるようになると周期的変化が出てくるので、最近はその頃に使うことが多いようだが、俳句ではれっきとした冬の季語。
 今日は庭師さんが来てくれた。たいした庭があるわけではないので年末の忙しい時期ではなくいつも年明けの暖かい日。木蓮の花を散歩中の人も喜んでくれると言ったので「今年は花芽を多めに残しました」とのこと。すでに冬芽もかなり大きい。




     蒼天や四温を待ちて来る庭師




みかんの木の下にクリスマスローズ。丈が小さいまま花を咲かせている。