初日記

 恒例の正月行事も無事終了。例年まではY一家は一泊していたのだが、今年は孫の部活で都合がつかないというのをきっかけに日帰りにしてもらった。歳を重ねて一泊だけのために大量の布団の出し入れなどが結構大変で、ババのわがままを言わしてもらったわけだ。おかげで疲れはしたが何とか乗り切れた。
 二年半ぶりの姉の訪問。来年は卒寿という姉は一回り小さくなり足腰も弱り記憶障害も相当進んでいたが姉らしさはまだ随所に。うちの孫たちにお年玉を忘れたとか(本当は甥が用意してくれたのに)手土産を忘れたとか気にして何度も口にした。こちらの顔を見て「あなた、お母ちゃんそっくりになったわねぇ」と笑われたのはちょっとガックリ。自分の顔はわからないがやはり相当にオバア顔になっているらしい。「何年生になったの?」という繰り返される問いかけに、嫌な顔もしないで答えていた孫たちにも優しく接してくれたみんなにも感謝。一度も後ろ向きの悲しいことを言わなかったのはそれなりに楽しかったのだろう。帰り去る車の窓からいつまでも手を振っていたのが、なによりの証だと思った。




     三戦し二敗と記す初日記