日記果つ

 のんびりしているといっても、年の瀬ならではの忙しさは免れず。今年もいつの間にやらあと二日。新聞は広告ばかりで読むところなく、テレビはバラエティで騒がしいばかり。折角お休みを待っていた人には申し訳ないがこんな非日常はさっさと終わって、早く日常に戻ってほしいと思う。こんなことを言うのは老人のたわ言と嘲笑めされ。何はともあれ大過なく一年を過ごせたのは幸いでした。
 去年今年(こぞことし)を貫くものとしてベストを編み始めました。ベストばかり作っていますが肩まわりが楽でこれが一番です。読みかけの本は『日本人はなにを捨ててきたのか』鶴見俊輔関川夏央の対談本です。この国の現実に絶望していますがそれでも来たる年がいい年になることを願わずにはいられません。
 黒豆のふつふつと煮える香りの漂う中で。



     気分よきことのみ記し日記果つ