米国での思いも掛けぬ結果。反グローバルリズム・保護貿易主義・移民排斥主義・人種差別主義等々、嫌な言葉が溢れていた今日の新聞。これから世の中はどう動いていくのか、重苦しい気分にさせられる。
「寝台特急『昭和』行」 関川 夏央著
予報どおり寒くなり日差しのない午後は暖房をして閉じこもる。関川さん好きのTより回ってきた一冊。関川さんらしく含羞とペーソスを感じさせる鉄道旅本。関川さんは、汽車旅は郷愁の旅だという。鉄道に無為に乗りながら「昔を旅するのだ」と語る。宮脇俊三さんが鉄道紀行文を始めたきっかけや裏話。下関駅がかっては大陸鉄道への玄関口として繁栄を極めていたという話。新幹線の開業前後の熱気に溢れた時代や人々の話。そして数々の長距離寝台特急の廃止の話等々。
最近列車旅をしていない。出かけたいなと思う。駅で列車を待つわくわくした気持ちは車旅とは全く異質のものなのだから。
北斎の天井画見る足の冷え
- 作者: 関川夏央
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2009/07/28
- メディア: 単行本
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