秋の水

  陽気も少し良くなったし時間の都合もついたので「伊勢神宮参拝」を思い立つ。熱い信仰心というわけではないが、遷宮以来参拝したことがなく、おかげ横丁」もゆっくりまわったこともないゆえ。近いと思ったが高速利用で2時間半ほど、結構な距離ではあった。平日でまだまだの暑さ、時折雨もぱらつく天気なのになかなかの参拝者。案外若い人が多い。以前は気づかなかったのだが、みんな参拝のマナーを心得ている。鳥居ごとの一礼とかお清めの方法とか、若い人がしっかり守っているのにちょっとびっくり。こっちは照葉樹の森がいいとか、五十鈴川翡翠がいたとか巨大な楠の木だとかそんなことばかりに感心。下世話なお願いごとなどはするものではないというので、無心で参拝。
 参拝の後は「おはらい町・おかげ横丁」へ。魅力的なお店いっぱい。欲望が刺激される。いろいろ手にとったが「整理」の年齢を思い断念。口に入れて無くなるものだけで満足。大繁盛の「赤福入り宇治金時」が美味しい。
 氷のおかげで涼しくなったところでH殿が二見浦に行ってみたいと言い出す。60年前小学校の修学旅行に行って以来と言う。考えてみたらこちらも45年前に修学旅行の子供達を引率して行った以来。さて、半世紀ぶりの二見浦、かなり寂しくなっていました。夫も私も海岸前の宿に宿泊したことを思い出したのだが、ここを修学旅行の目的地にした教育的意味がわからないねぇと述懐。何も考えないで引率していたけれど、あの当時の小学校の修学旅行は二見浦・伊勢神宮・鳥羽でした。



     樹の蒼さ天の青さや秋の水