ががんぼ

 「こころのおまもり」仏教的<自然体>の手ほどき 小池龍之介
 若い禅僧による心の平安のための処方箋。難しいことを分かりやすく解説。表紙裏の簡単な説明を引用すれば「『今は喜』『今は怒』『今は哀』『今は楽』。自分の感情の動きを、ただ『気づいて、見守っておく』。すると心が自由になれる。人生のハッピーは。こうして訪れるのです。」とある。前に読んだ本で、玄侑さんも「自己意識というのが心の曇り(妄想)。妄想を拭い去ったところに悟りがある。坐禅瞑想がその手だて」というようなことを書いておられた。その坐禅瞑想という難しい行を「自分自身の内面を観察し、ただ眺め、とらわれず、去っていくに任せる」というやり方で解説しているところが凡人向き。
 図書館の新刊棚でたまたま見つけた本だが、これはなかなか良かった。


     ががんぼの迷いこみたり武者隠し