手作り

蕗味噌

冷たい雨の一日 雨の日は落ち着いて厨仕事ができる。まあ年中暇人だからいつだってできるのだが…。マーマレードは最近6回目を作ったばかりなので、今日は冷凍をしておいたフィリングでアップルパイをおやつに。昨日笊いっぱいに蕗のとうが採れたので蕗味噌も…

毛糸編む

ベストを編む 去年、身頃を編み上げておいたものの仕上げをする。 もともとカーデガンを編んだのだが、太い毛糸のせいか重くて気に入らなかったので、思い切って編み直したのだ。同じパターンで二着ほど編んでおり、難しい編み方のものではない。チュニック…

木守柿

厨仕事と映画『ぼけますから、よろしくお願いします〜おかえりお母さん〜』 常備菜用に「花豆」を炊き、新生姜でジンジャーシロップを作る。 「花豆」は初夏に信州に出かけた時、八ヶ岳麓の富士見町の道の駅で求めたものだ。水に浸したらびっくりするほど膨…

青林檎

『無人島のふたり』 山本 文緒著 膵臓癌で4ヶ月の余命宣告を受けた作家の病床日記である。この本は俵万智さんの読書案内で知ったが、(俵さんも最近食道癌で放射線治療を受けられたらしい)寡聞にてこの人のことはよく知らなかった。さまざまな賞を受賞され…

残暑

映画『繕い裁つ人』を観て縫い物をする U-nextで『繕い裁つ人』を観る。こだわりの服づくりをする女性を描いた作品で、どうということはなかったが、ただ使い捨てでなくて、丁寧に着たいなあという気持ちは伝わった。昔から簡単に捨てないで、いいものを長く…

梅雨晴れ間

夏服を縫う イオンの手芸用品売り場で見つけた時、涼し気な模様にひとめぼれした。ローン地に紺色の金平糖模様だ。夏服を縫いましょうと思ってから、ちょっとたったが、昨日今日で出来上がる。Tシャツ代わりの普段着ブラウスで、毎回同じパターン、今回は襟…

枇杷

枇杷のコンポート いよいよ梅雨入。五月中の梅雨入りは十年ぶりらしい。つまり早いということ。 雨の無聊で昨日採ってもらった枇杷をコンポートにする。鳥の落とし物の枇杷の木だから、実は小さい。それから大きな種を取り出し、皮を剥くのだから面倒と言え…

暮早し

生姜シロップを作る 連れ合いが「根生姜」を収穫した。思ったよりたくさんあったので、一部で「生姜シロップ」を作ってみた。「きょうの料理」の栗原さんのレシピである。 生姜 100g 三温糖 200g 水 2カップで煮出したものである。 いい香りして寒い…

小六月

『あなた』 大城 立裕著 表題作他自伝的五つの短編。亡き妻に語りかける表題作がいい。筆者は沖縄県出身の初めての芥川賞作家。すでに一昨年九十五歳で逝去された。この作品は最晩年の作品で、作者自身の妻への想いを語ったものだ。 二人が共に乗り越えてき…

秋の蝶

ハンドウォーマーを編む 以前なら九月ともなれば、待ちかねたように大物を編み始めたのに、もう気力がでてこない。 どうしようもない古糸などは処分したが、新しい残り糸などは捨てがたい。たまたまYouTubeに「引き返し編みでのハンドウォーマー」の編み方が…

はつ夏

此の時期の厨仕事をする。 お店に青梅が出ている。青々とした可愛らしさで買いたくなるが、買ってどうするか。うちは梅干しはほとんど食べないから、梅干しは漬けない。欲しいのは底をついた梅醤油だが、梅一キロは多い。「焼酎に漬けたら飲むから、作ってく…

冬の鳶

三年がかりの透かし編みのベスト 編み始めたのが2019年の1月。間に大きな手術やら入院やらですっかりその気もなくなって、やっと三年がかりで編み上がった。相変わらず出来は今一歩だが、私にしてはややこしい透かし模様をよく編み上げたと言うべきか。…

法師蝉

チュニック風ベストを縫う 少し涼しくなったのでこれからようにチュニック風ベストを縫う。今Tシャツの上に羽織っているもののデザインが気に入っているので、その秋用。ウールガーゼで縫おうとしたら思ったより布地がお高い。おおよそ1メーターが3000…

はたた神

チュニックブラウスを縫う Tシャツは便利なのだが、トシヨリになって何となく見栄えが悪い。だからといって上に羽織るのも暑いので、チュニックブラウスを手づくりする。若い頃はストライブが好きで(それも太い濃い色のものが)縞模様ばかりを買っていた。…

昼寝

夏用の座布団カバーを作る 昨日のワクチンで接種した方の腕が痛い。この手の副作用は半数以上の人にあるというが、昨夜はかなり痛かった。今朝もまだ痛かったが、今はかなり軽減。まあ、今日はのんびりしようと本を抱えて、成り行きで昼寝でもと思ったのに、…

茅花

白いパッチワーク 急に暑くなって北の窓を開ける。この前から縫いだしていたパッチワークのカーテンをかける。 「暮しの手帖」では大きな布を切ってミシンで縫う方法だったが、私は端切れをボジャギのやり方でつなぎ合わせた。出来上がって点検したら一枚裏…

紫陽花

雨の内仕事 昨日枇杷の実を採ったので、コンポートにする。枇杷といっても鳥の落とした実から生えたもので、実は小さい。種ばかりが目立つようなものだが、枇杷にはちがいない。熟れだしたなと思ったら早速カラスが咥えていくので、カラスの分は残してやって…

北風

ネックウオーマーを編む 二週間の相撲の間、テレビ観戦をしながら少しずつ編む。贔屓の朝の山が休場になってしまったし後半戦は夕食の支度もあり、毎日ほんの少しずつで二週間もかかった。今まで編んだものでスヌードはあるのだが、もう少しコンパクトな首に…

暮早し

羽織を座布団カバーにする。 少し座り続けられるようになったので、昼からずっと「座布団カバー」作りに熱中する。今までのカバーは甥のお宮参りに姉が着たという着物から作ったもので、経年劣化で知らぬ間にいたんでいた。絹地のカバーは夏はひんやりして冬…

休暇果つ

作務衣風半纏作り 連日の暑さにいささかうんざり。それでも短い夏休みはもう終わって2学期が始まったというではないか。マイクを向けられて「勉強が遅れているのでがんばります」とはなんとも殊勝な応えで、いつも思うのだが近頃の子どもたちはいい大人より…

山茶花

そうまでするか いつもこの欄にコメントをお寄せくださるふきのとうさんに習って「そうまでするか」をいたしました。気にいっていた古シャツをカットして、使い残りの紺の木綿地と合わせて胸当てエプロンにしてみました。 ジョキジョキ切ったら捨て切れなか…

ちちろ

『短篇礼讃』 忘れかけた名品 大川 渉編 またまたTの未読本の書棚から出してくる。book/offの500円のシールが貼られているので古本としては少しお高いほうか。 「類まれななる才能を十分開花させることなく早世した作家たちの心癒やされる短篇」とある。 …

露けし

池内紀さんが亡くなった。78歳だったとのことで、あまりにもお若い。『すごいトシヨリ』を読んだのはまだ去年のことだったのでその変わりようには驚くほかない。 このブログでも池内さんの本については随分書いてきた。もっとも専門的なものはなくて軽い読…

草むしり

ピンクのプルオーバーを縫う 歳を重ねたら赤い色を着たほうがいいと言うが全くそのとおりだ。白髪頭で黒っぽいものを着た日には気が滅入ってしかたがない。ピンクなんかと思っていたのにこのところ家着はピンクばかり。今着ているのは化学繊維だから夏向きに…

はつ夏

鵙の雛は元気だ。午前中、ぱたりと声がしなくなったのでとうとう独り立ちをしたのかとちょっと寂しく感じたのだが、お隣の庭にいたようだ。午後はまた我が家の木で餌をねだっていたが、突然方向も考えずに飛んで雨戸に衝突するハプニングも。脳しんとうでも…

れんげ草

ウオーキングをしていると少しの間に田舎がどんどん変わってきたことに驚かされる。田んぼだった川沿いには新しい家が並び、竹藪は切り開かれて妙に明るく虚しくなってしまった。こんな田舎にも下水道が通りコンビニもドラックストアも出来て便利になった反…

青き踏む

ネクタイのリメーク 勤めを辞めてからこの方出番の少なくなったネクタイ。シルクで小洒落た模様のものは何かに出来ないかと思案して小袋やブックカバーにしたりしたが、一番良かったのは「アスコットタイ風のネックウオーマー」である。H殿は冬でもワイシャ…

鳥の恋

久しぶりにスーパーの棚に花豆を見つけて買う。今回は紫花豆ではなくて白い花豆である。同じ花豆か心配で調べる。 花豆は大きな花を咲かせるから花豆らしい。写真が出ていたが紫花豆は綺麗なオレンジ色の花で白花豆は当然ながら白い花だ。色が違っても花豆に…

日短

『それゆけ、ジーヴス』 P・G・ウッドハウス著 森村たまき訳 皇后さまがお誕生日会見で触れられていたので、興味を覚えて借りてきた。まだ読了してはいないが読み通せるか自信がない。つまり内容はユーモア小説ともいうようなもので、あまり趣味ではないから…

落葉

珍しく朝から雨でどうやら終日降りそうだ。昨日降りそうだからと落葉掻きをしておいてよかった。ようやく柿の落葉はすんだが木蓮などはまだまだこれからだ。落葉を掻いているとカタツムリがいっぱい出てくる。朽葉を食べていたのかとちょっと悪い気がしてあ…