草刈り

昨日あたりから猛烈な暑さになった。予報では今日は38度を記録するらしい。こんな中での被災地の方々のご苦労は想像をこえる難儀さだと思う。 ともかく午後は暑さでいかんともしがたいのでH殿も当方も5時起きで涼しいうちの仕事を心がけているのだが、今…

蝉時雨

『私だけの仏教』 玄侑 宗久著 副題に「あなただけの仏教入門」とある。玄侑さんの豊富な知識を駆使して解りやすく解説された実践的仏教入門書である。そして、読後、自ら「仏教徒」と思い何の疑問も抱かなかった私は、仏教とはこういうものであったかと初め…

荒梅雨

各地で大雨による被害が増えている。雨はいっこうに止まない。昼過ぎには岐阜県にも「大雨特別警報」が出された。もっとも我が家辺りの平野部ではなく山間部地域が対象なのだが、何とか大過なく過ぎてほしい。 ものの本によれば暦の上では「夏至の後の庚(か…

梅雨深し

このところちょっと夢中になっていた布つなぎが出来上がる。自分のパソコン机用座布団カバー。夏バージョンである。生来の貧乏性なのか洋服を作った後の裁ち布が捨てられない。小箱に貯めておいても結局は始末することになるかと、たまにはこんなふうにつな…

半夏生

友だちのIさんに所用があってメールを入れる。折り返し電話が鳴って、体調が悪いのだと言う。39・5度ほどの熱がでて、身体に力が入らず救急車で病院に搬送されたのだというのだ。まだ二週間ほど前、こちらの体調を気遣って電話をくれたばかりで、その時は…

七月

『晩春の旅 山の宿』 井伏 鱒二著 先日読んだ岡武さんご推薦の随筆集である。「晩春の旅 山の宿 広島風土記 取材旅行 釣り宿」と五つに分かれている。巻末の「人と作品」は何と飯田龍太先生。井伏さんと龍太先生は膨大な往復書簡もあるくらいだから宜なるか…

涼風

昨日、二週間ぶりの受診。前回の受診の翌日から胃腸の調子が良くなく、また二キロも痩せたので正直落ち込んでいた。みるみる痩せていかにもがん患者さんだなとよそ目に思うことがあっても、まさか自分がそうなるとは思ってもいなかった。 受診では血液検査の…

百合

『羊と鋼の森』 宮下 奈都著 帯に「史上初!堂々の三冠受賞」とある。どんな本かと興味をもって読んだ。内容はピアノの調律の仕事に魅せられた青年の成長譚ともいうべきものだ。主人公の彼は純粋で今どき珍しいような青年で周りの人々にも愛されている。悩み…

立葵

本日は「夏至」。この時間(午後4時)に至りてやっと長い日の陽射しが差してきた。「夏至」で一句物しようと思ったのだがどうしても出来ず。ならば他人様のをお借りしようと思ったがこれも案外なし。また、来年への課題である。 畑の夏野菜が本格的に採れだ…

桜桃忌

昨夜はW杯がらみで就寝が遅くなった。サッカーの緊張感を伴う目まぐるしさには体力的についていけないと、蒲団の中で耳だけで応援していたのだが、勝利でついに起きだしてしまった。おかげで夜半すぎまでなかなか眠つかれなかったのはつらかった。 幸い今日…

植田

『人生散歩術』 岡崎 武志著 「こんなガンバラナイ生き方もある」と題して「脱力系文学者」の人生と作品を俯瞰しようという試み。選ばれたのは井伏鱒二・高田渡・吉田健一・木山捷平・田村隆一・古今亭志ん生・佐野洋子の諸氏。いずれ劣らぬそうそうたる顔ぶ…

父の日

父の日というので毎年のごとくYよりハムやらソーセイジのおつまみセットが届く。送ったというメールの返事に、じゃがいもやら玉ねぎが大豊作なので取りにくるように連絡。結局、本人たちも現れた次第。来るたびに背丈の伸びていく孫は、ついに二人とも母親を…

青柿

こんなことではいけないと思うのだが簡単な家事をこなす以外、終日ソファに転がっている。傍らには何冊かの読みかけもあるのだが気が乗らない。それでも今日は米朝さんの落語をひとつだけ聞いた。 窓の外の柿の木で雀たちが実に元気。無邪気な様子から多分今…

梅雨晴間

『静かな雨』 宮下 奈都著 話題の著者の作品である。ベストセラー本はなかなか回ってこないからまずは先行作品をと借りたもの。一人称語りの静かな作品。状況は決して明るくないのに絶望の中から立ち上がってくる救いがいい。筆者の別の作品も読んでみたいと…

時の日

『海に沿うて歩く』 森 まゆみ著 森さんの旅日記である。島・半島・町並み・物語の地に分けて三十一ヶ所。森さんらしい洞察と感想、土地の人々との交流とけっこう楽しく読んだ。出てくる土地の人々は多くは高齢であるから、これらの話も早晩消えていくこの国…

明易し

『日航123便 墜落の新事実』 青山 透子著 蒸し暑い日のジャンボジェット不明のニュースの瞬間は、今もはっきり覚えている。そしてあれほどの惨事にかかわらず、あれは「圧力隔壁の損傷」だったと、今まではなんの疑いをも持たなかった。 筆者は元日航の客…

梅雨入

『来ちゃった』 酒井 順子文・ほし よりこ画 最近、とみに根気が続かない。あまり面白くないとなるとちっとも読めない。(ごめんなさい)著者の訪ねた三十七ヶ所の旅報告である。なかにはチベットやアイルランドと海外の旅報告もあり。当方がすでに出かけた…

草の笛

昨日友達のIさんから電話があって「蓬髪」と「よもぎ」に例えたのはどうしてかしらんと訊ねられた。近頃は外来植物に負けてすっかり元気のない蓬がぼうぼうと茂る様など想像できないからである。そんなことはあまり考えたこともなかった当方は「ほら、平安時…

白シャツ

六月一日。最近は昔ほど厳密なことを言わなくなったようだけれど、「更衣」の日である。そのせいか中学生たちの白シャツが眩しかった。余談だが俳句を始めたころ「更衣」を「ころもがえ」と読めなかったことがあったけ。「衣更着」はきさらぎで二月のことで…

菖蒲

『枕詞はサッちゃん』 内藤 啓子著 雨間をぬって図書館へ行く。今日も軽い本ばかりを借りてくる。『枕詞はサッちゃん』は昨日の新聞で第66回エッセストクラブ賞を受賞と報道されていた作品。 「サッちゃんはね サチコって いうんだ ほんとはね」の作詞家阪…

氷菓

『女三人のシベリア鉄道』 森 まゆみ著 なかなか読み切れない。厚いうえに薬のせいですぐにうとうとなるせいもある。決して中身がつまらないわけではない。 女三人とは与謝野晶子、中條(宮本)百合子、林芙美子である。何れもシベリア鉄道を経由して欧州を…

みどり

庭の山椒の実を獲る。といってもほんの四・五十粒ほど。この山椒は鳥たちの贈り物で、新芽は木の芽味噌などによく使わせてもらっているが、実をつけたのは今年が初めてだ。うちの木には実がつかないものだと思っていたがどうやら実をつけつまでには歳月が必…

南風(みなみ)

『千年の田んぼ』 石井 理津子著 2018年の中学校課題図書である。児童書なのだが図書館の新刊コーナーで見つけて、面白そうなので借りてきた。 山口県萩市の沖合45キロに浮かぶ島、周囲18キロ面積8平方キロの「見島」の話である。そんな小さな島な…

薔薇

二三日まえに録画した「岸辺の旅」を観た。2015年の作品。監督は黒沢清、カンヌ映画祭で監督賞を得た作品らしい。夫と妻の蘇りの物語なのだが、正直言ってよくわからなかった。 夫は三年前に妻を残して失踪、妻は何の手がかりもないまま無為の日々を送っ…

若葉寒

『記憶の海辺』 池内 紀著 池内さんの本は折りに触れてよく読んできた。もっとも先生の本業とはほど遠い軽いものばかりではある。どうしてだろうか。ちょっとへそ曲がりのところがいいというのもありますが、(そう言えば『二列目の人生』なんてのもありまし…

青嵐

朝刊に希林さんへの連続インタビューが掲載され始めた。希林さんも癌闘病中で毎年のように放射線治療を受けているらしい。これがひと月かかるのでなかなか大変だと言われて「少々焦げてもいいからもう少し短くなりませんか」と言ってみたというが、この焦げ…

新緑

『貘さんがゆく』 茨木 のり子著 良かったからとTが回してくれる。山之内貘さんの詩と人柄についての茨木さんのエッセイ。全編茨木さんの暖かい眼差しと適確な選詩に溢れた好著である。貘さんの詩はよく教科書など載っているミミコの詩か沖縄についてのもの…

夏来る

『親子の時間』 庄野潤三小説撰集 岡崎 武志編 庄野ファンである岡武さんが撰集された庄野ワールドである。最初の一編を除いて後は文庫本未収録のものから選んだとある。久しぶりに庄野ファミリーの暖かさに触れたく、借りて来る。一時かなり読みふけっただ…

『みんな昔はこどもだった』 池内 紀著 池内さんの本だからTが読んでいたのをまわしてもらう。様々な分野で功成り名を遂げた人々十五人の子供時代を、その著書から振り返る企画。知っているひともあれば知らない人もあり、残念ながら知らない人はあまり興味…

荒神輿

例年の、郷社「手力雄神社」の春祭である。今年はうちの町内会は三年に一度の当番年で、四月になってから神輿造りをして、今日はその神輿を神社にかつぎ込むのである。子供神輿はどこの地域でも同じ可愛いものだが、最近になって半分復活した大人神輿はなか…