春霞

『アイヌ歳時記』 二風谷のくらしと心 萱野茂著 どういうわけだかこんなことは滅多にないのに昨夜はとんと寝つけなかった。蒲団の中でもんもんとして夜半を過ぎ、とうとう起き出してこの本を読み始めた。 ちょうど昨日の新聞に「アイヌ新法 成立」とあったか…

春深し

『カササギ殺人事件 上』 アンソニ・ホロヴィッツ著 山田 蘭訳 新聞の読書欄で知って図書館から借りた。上と下の二巻なのでとりあえず上巻を予約して借りたのだが読み終わっても下巻がすぐに読めないところが残念。まだ予約者五人待ちである。事件が起きて取…

たんぽぽ

『AIvs.教科書が読めない子どもたち』 新井 紀子著 「シンギュラリティー」という言葉を初めて知った。「人工知能(AI)が人間を超えるまで技術が進むタイミング」をいうそうだ。まず著者は「シンギュラリティーは到来しません。」所詮AIは意味がわかって…

春の蝶

いつもの散歩道、川沿いにオレンジ色のポピーに似た花が咲き群れている。去年は一・二本だったのに増えている。かわいい花だと思っていたらとんでもない危険な外来植物だと知って、見るたびに不安になる。たぶんかわいいからだろうが、昨日は畑一面に咲かせ…

花筵

半日程度庭仕事。木蓮の花屑の片付けからシャコバサボテンの植え替えと草引き。ガスの検針の方に「つぎつぎきれいに咲きますねぇ。でもお世話が大変そう。」と同情される。全くお世話は大変だ。アマリリスの植え付けもしたかったのだが、これは結局夕方H殿が…

『ラニーニャ』 伊藤 比呂美著 この本の中の「ハウス・プラント」と表題にもなっている「ラニーニャ」を読む。どちらも彼女の初期の作品らしい。いつものように彼女自身の暮らしを投影した作品で、前者は最初のご亭主と別れて渡米した頃、後者はそのもう少し…

春の潮

三日目 徳島市内散歩 前前日は温泉宿に泊まったが二日目は駅前のビジネスホテル泊。朝食後近くの徳島中央公園を散策する。ここは蜂須賀家の城跡で博物館もあるようだが開館までには時間があり、ぐるりと散歩をするだけにする。後は街並みを拝見。公費も使わ…

遍路

二日目 鳴門大橋を渡って徳島県へ 大塚国際美術館 ここはすでに行かれた人も多いと思うが、我が家は初めてだ。大塚グループの造った偽物大規模美術館である。偽物といっても本物の写真撮影を陶板に焼き付けたもので筆使いも傷みも全くほんものそのものなのだ…

山笑ふ

淡路・徳島への旅 一日目 「淡路島へ行く」言ったら友人に「玉ねぎでも買いに?」と聞かれたのだが確かに今は最盛期らしい。「10キロ1500円」の看板もあり。まさか玉ねぎではないが、どこで何をするというたいしたプランもないまま人形浄瑠璃だけは見よ…

春の野

春休みの一日をさいてY一家が来てくれた。昔から上の孫が来ると雨になる確率が高く、今回もまさかの曇のち雨。花見には生憎である。それでもと昼食の後近くの白山神社に寄る。花見に来る人がいるわけでもない神社だが、山を背後に長い参道があり森厳とした趣…

木蓮

春はお定まりのように風が強いが陽気はすっかり春めいてきた。ミシンを梱包してクロネコさんの集荷所まで持っていき、買い物をして図書館による。図書館周辺の川べりの桜はすでに満開もある。ソメイヨシノはまだなのでおそらく早咲きのものにちがいない。公…

れんげ草

ウオーキングをしていると少しの間に田舎がどんどん変わってきたことに驚かされる。田んぼだった川沿いには新しい家が並び、竹藪は切り開かれて妙に明るく虚しくなってしまった。こんな田舎にも下水道が通りコンビニもドラックストアも出来て便利になった反…

雪柳

『旅の終わりに』 マイケル・ザドゥリアン著 小梨直訳 ジョンとエマは80歳を超えた老夫婦。そのうえジョンは軽い認知症でエマは末期癌を患っている。この二人が周囲の反対を押し切ってというより反対する周囲に内緒で人生最後の旅に出る。行く先はデズニー…

青き踏む

あまりにいい陽気で本を読んでいたのにいつのまにか居眠り。マイケル・ザドゥリアン『旅の終わりに』だ。認知症の夫と末期癌の妻がいにしえのルート66をたどりデトロイトからデズニーランドを目指す話。Tに「なかなか面白いよ」と言ったら「日本にもよくあ…

たんぽぽ

ニホンタンポポの「ぽぽのあたりが火事」で、苗を植え付けて増やす園児たちの活動をテレビで紹介していた。つまりセイヨウタンポポに押されてニホンタンポポは今や絶滅危惧種だというのだ。たんぽぽのある風景なんて当たり前だと思っていたら大間違いだとい…

囀り

『縄文時代の歴史』 山田 康弘著 縄文人はジャパンオリジナルであると言う。この国の先住民であったことは間違いない。1万4000年ほど長きに渡りユニークな表現物を残した彼らは、一体どうなったか。 縄文人は決して絶滅してしまったわけではなかった。…

青き踏む

ネクタイのリメーク 勤めを辞めてからこの方出番の少なくなったネクタイ。シルクで小洒落た模様のものは何かに出来ないかと思案して小袋やブックカバーにしたりしたが、一番良かったのは「アスコットタイ風のネックウオーマー」である。H殿は冬でもワイシャ…

紅梅

東日本大震災からはや八年である。久しぶりにグーグルマップのストリートビューを使って昔訪ねた小泉海岸辺りを見てみた。道路は綺麗になっているようで何か高架の橋桁のようなものも写ったが、海側は広く水がついた状態は変わっていなかった。決して忘れて…

春の風

『万葉の人びと』 犬養 孝著 昔、姉に誘われて「飛鳥古京を守る会」というグループに参加していたことがある。その会を創られた有志のひとりが犬養先生で、年に二回ほど「万葉旅行」というものがあった。仕事の都合などで二・三回しか参加していないが万葉集…

遅き日

帯状疱疹後遺症とリリカカプセル 相変わらず帯状疱疹の後遺症であるかゆみに悩まされている。同じ神経症でも痛みでないだけましかもしれないが、かゆいのも結構つらい。今は花粉症の目のかゆみもありさんざんである。 一ヶ月ぶりの診察だった今日、症状に変…

鳥の恋

久しぶりにスーパーの棚に花豆を見つけて買う。今回は紫花豆ではなくて白い花豆である。同じ花豆か心配で調べる。 花豆は大きな花を咲かせるから花豆らしい。写真が出ていたが紫花豆は綺麗なオレンジ色の花で白花豆は当然ながら白い花だ。色が違っても花豆に…

桜餅

『いのちの旅』 原田 正純著 筆者は神経精神医学の医師で半世紀近く水俣病の患者に寄り添ってきた方である。この本は新聞に掲載された小編を集めたもので全体として非常に読みやすい。初めは水俣病の話から始まるが、あとは国内から国外まであらゆる汚染現場…

三月

どんどん暖かくなって草取りやら花の植え替えが気になる。花粉で目もしょぼしょぼ鼻もぐずぐずさせながらアッツザクラとサギソウの植え替えをする。この二年ばかり体調が悪くて放りっぱなしにしていたのですっかり数を減らしてしまった。どちらもまた出直し…

春の雨

『死を生きた人びと』 小堀 鴎一郎 筆者は鴎外の孫である。母杏奴さんの著書では快活なユーモアのある青年として出てくる。テレビを見た感想からいえば80歳とはいえユーモアがあり、フットワークも軽く若い日の面影を彷彿とさせる。 さてこの本は定年後に…

うららか

このところいっぺんに二月とは思えぬ暖かさになって有り難い一方で困ったこともある。畑の野菜などは急に花咲モードに入り白菜もキャベツも今にもパンクしそう、ブロッコリーも花が開いてしまいそうだ。せっかく出来たからと昨日は隣やら本家やらに2つ3つ…

初雲雀

このところの暖かさで春が一挙に進んでいる。昨日は初めて雲雀の鳴き声を聞き、今日は初めて紋黄蝶を見た。閉じこもってばかりではとウオーキングも続けているが今日は庭の草引きもした。難解な本よりこの方が合っているかもと思いつつ、前回の続きを。 『陰…

春の川

旧友に習ってウオーキングを始める。もっともまだ体慣らしの程度で大股速歩で15分程度である。始めた昨日は春めいた一日で歩くのには好都合だったが、今日は冷たい風が強い。花粉も飛散してるだろうなと躊躇してしまう。いきなり中止も情けないとマスクに…

春耕

十年ぶりぐらいに旧友と会う。彼女は昔の職場の同僚で私より九歳ほど若いのだが気立てのいい人でよく気が合った。最近はご無沙汰していたのだが年賀状でこちらの罹病を知って連絡をくれた。久しぶりに随分おしゃべりをして私としては二つの教訓を得た。一つ…

春蘭

『柿本人麻呂』 北山 茂夫著 先に読んだ梅原さんの『水底の歌』と同じ年の刊行である。おそらく当時の人麻呂ブームを意識しての出版で、こちらは古代史の学者である。当然ながら正史には記載のない人麻呂であるからその人物像は万葉集の歌をとおしてのものと…

春めく

鳥の本によれば鵯は年中いる「留鳥」なのだが、毎年春先のこの時期は一挙に増える。2・3日前からいやに騒がしいと思っていたが今日などは何十羽というほどの数だ。初めはお隣のモチの木の実を啄んでいたと思ったら今度は家の蜜柑だ。充分ジュースにしたか…